熊本県在住の画家・森本猛さん（宇和島市出身）の画集です。

サイン付き。

「季節を感じさせる風が　子どものころから好きだった
風に思いを託し　吹いてくる風を待つ
言葉では何とも伝えられない想いを描くことはできないか… 」（P6 作家筆）

「…言葉を使いながら、言葉で語り尽くせないものを吟じるのが詩ならば、形象を使いながら、
形象では描き尽くせないものを表徴しようとするとき、その絵は一編の詩となる。… 中略 …
… 精妙なるフォルムや彩が醸し出す画面からは、東西の造形しのなかで拓かれてきた多様な相貌との親和性が垣間見える。
思い起こされるのは、ナビ派の柔和な画肌であり、クレーの密やかな抒情であり、モデンディの仄暗く軋む日常。
あるいはわが民族の血肉に宿す琳派の軽みであり、詫びと寂び、幽玄の美との近似でもある。 」

（P4 熊本県立美術館学芸課長 村上哲氏による寄稿「風の表徴 ー 絵が詩となる時間」より抜粋 ）

こちらは2017年の夏にリブ・アートで開催した個展のときの様子。本当に素敵でした。
詳しくは↓ブログからご覧下さい。

http://liveart25.exblog.jp/28165284/