シックで繊細な色彩感覚の豊かさにため息がでるような素敵なお雛様。

ほんのり色づいた頬や目元、あどけない口元。この女雛、お顔がもうとにかく可愛らしいです。。。。

お着物は、雅子妃の婚礼の儀のときの十二単をイメージ。シックでかつ華やかな屏風を背景に、髪を結わえた紐や着物の朱色がすっきりと、そして生き生きと映えています。文殊哩さんならではの、絶妙な配色。木目込み細工の丁寧なしあがりにもうっとり。

純白の白桃の花がよく似合う。清々しくも凛々しい男雛。

男雛の装束は、天皇の御袍の色である黄櫨染をイメージ。

足元にも、清浄な緊張感があって美しいです。

とても不思議な蓋物の犬筥。昔は子供の魔除けとして持たれたそうです。はなやかで贅沢な織布、心躍りますね☆

一対の左右どちらも、蓋が開きます。

小物がひとつひとつ、どれも愛おしいです。

華やかで贅沢だけど、とてもシックな屏風。文殊哩さんの描く世界の影の立役者です。