左手には白いボールを抱えて、指揮棒を振り上げる真っ赤なワンピースの女の子。井崎さん手作りの額は、女の子のワンピースに色と風合いがそっくりです。

厚手の板に窓枠をくりぬいて角を取っただけの、とてもシンプルな作りのデザインが、どことなくモダンな雰囲気を連れてきます。

井崎さんの描く球体は永遠なるものの化身（….と私は思います。）
女の子の耳にはどんな音楽が聞こえているのか想像するのも楽しいです。モーツアルトかなぁ、それともバロック？

ギャラリーの壁は普通のクロスですが、布や木、漆喰の壁などに掛けるとさらに素敵になりそうです。

裏の上下に細い板を2本渡して下駄を履かせているので、設置したとき壁に張り付かず軽やか。
力の抜き加減までが表現の一部となった、とても繊細でエッジが効いた手仕事。他者を威圧せずに向かい入れてくれる優しさを感じます。

裏側には作者直筆のサインも。